ごあいさつ
包括的な医療を実践できる動物病院を目指して
- 当サイトにお越しいただきありがとうございます。
くすの木動物病院院長の藤井聖久です。 - 当院は2008年に世田谷区尾山台でいわゆる町の動物病院として開業しました。町の動物病院では様々な症状のペットが来院します。そのようなペットに我々獣医師は内科医や外科医、時には歯科医として対応しています。
- しかし医療の進歩とともに、ペットへのベストな治療には専門的な知識と経験が必要となる場面が増え、町の動物病院では全てを行うことが困難なのが現状です。
- くすの木動物病院ではこの事実を真摯に受け止め、「当院で行える最善の治療」ではなく、「ペットにとって最善な治療」を心がけています。それはより高度な治療や診断が必要な場合の専門病院への紹介、または診断や治療方針が決定しない場合のセカンドオピニオンの推奨などを必要な場合速やかに飼い主に伝えることです。我々町の動物病院は、病んだペットが最善の治療を受けられるように適切な施設への紹介も重要な使命なのです。
- 一方、私は約20年間整形外科疾患に接する機会が多く、整形外科疾患についての知識、技術は豊富にあります。整形外科疾患の治療には専門的な知識に加えて高度な技術の習得が要求されます。上記で私が述べたいわゆる、専門的な知識と経験が必要となる分野です。よくある骨折などの整形外科疾患であっても、熟考して適切な治療をしなければ最善の治療効果は得られません。整形外科症例においては治療が失敗した場合一生歩行困難となる場合もあり、対応には注意が必要な分野です。
- しかし、現実はそれぞれの動物病院で骨折の治療を安易に行なっているのが現状です。それは整形外科を専門で対応できる動物病院の少なさが一番の原因だと推測されます。このような現状をなんとかできないか考えた結果、私ができる唯一の「動物にとって最善な対応」である整形外科をより多くのペットたちに施せるような施設を作ることを決心し、「世田谷どうぶつ整形外科病院」を開設することにしました。この病院では、適切な手術ができるような技術の習得はもちろんのこと、多種多様の手術器具の準備や、クリーンルーム手術室を完備し、より良い手術を行う環境整備を整えております。
- 当院はこれからもいわゆる町の動物病院としての責務を全うするべく、「くすの木動物病院」はそのままに、さらに整形外科症例に対してベストな治療を提案できる環境を整えて「世田谷どうぶつ整形外科センター」として新たな一歩を踏み出します。
- 世田谷どうぶつ整形外科センター
- 院長 藤井 聖久
所属学会
- ・東京獣医師会
- ・日本動物福祉協会
- ・獣医麻酔学科学会
- ・獣医内視鏡学会
- ・獣医神経病学会
- ・AOVETアクティブメンバー
修了コース・セミナー
- ・AOVET Small Animal Principles Course
- ・AOVET Small Animal Advance Course
- ・AOVET Small Animal Master Course
- ・Synthes Vet Spine Seminar –Basic Course-
- ・Synthes Vet Spine Seminar –Advanced Course-
- ・Synthes Vet TPLO Seminar
- ・Intrauma Fixn Micro System Workshop
- ・KYON Vet Total Hip Replacement course
出版物
- 一次診療で使える外科テクニック〜私の手術法〜
vol. 1 膝蓋骨脱臼整復術 - 一次診療で使える外科テクニック〜私の手術法〜
vol. 2 大腿骨頭骨頸切除術 - 一次診療で使える外科テクニック〜私の手術法〜
vol. 3 会陰尿道造瘻術
沿革
| 1993年3月 | 北里大学獣医畜産学部医学科卒業 獣医師免許取得 |
|---|---|
| 1999年4月〜2006年3月 | みなとよこはま動物病院勤務（最終役職：副院長） 整形外科、一般診療を学ぶ |
| 2002年4月〜2008年3月 | 国立大学法人東京医科歯科大学大学院博士過程 博士（学術）号取得 |
| 2005年9月25日 | 平成17年度関東地区獣医師大会で学会賞受賞 演題：長管骨骨幹部骨折時の患肢短縮に対するインター ロッキングネイル固定法を応用した新しい装置の開発 |
| 2006年4月〜2008年1月 | みなみこいわペットクリニック勤務 |
| 2008年4月 | くすの木動物病院開院 院長として勤務 小動物臨床に従事 |
| 2014年4月〜 | 日本獣医生命科学大学にて外科学教室研究生として入学 |
手術実績
整形外科疾患を専門的な立場で診察
- 私が以前勤務していました病院では、整形外科症例を非常に多く扱っていたところで、厳しい環境にありましたが、
そのぶん、貴重な経験を積むことが出来ました。現在、当院では一般的な疾患に加えて、
整形外科疾患を専門的な立場で診させていただいています。これも全て、当時の経験があったらこそです。
当院においては、整形外科的な疾患に関して、そのほとんどの疾病について治療の道筋をたてることが可能と考えています。
この分野につきましては、現在も日本獣医生命科学大学にて研鑽を積んでいます。手術設備の問題もあり、
非常に高度な外科手術については大学病院にご紹介するケースもありますが、出来る限りこの病院で診てあげたいと考えています。
1089件
総手術実績 ※2024年1月現在
| 整形外科手術 | |
|---|---|
| パテラ | 253 |
| TPLO | 181 |
| CBLO | 8 |
| ラテラルスーチャー | 12 |
| FHO | 82 |
| 神経外科手術 | |
| 胸腰椎椎間板ヘルニア | 102 |
| 頚部椎間板ヘルニア | 49 |
| 骨折手術 | |
| 橈尺 | 196 |
| 大腿骨 | 37 |
| 脛骨 | 53 |
| 骨盤 | 23 |
| 中手 | 19 |
| 上腕 | 37 |
| 矯正骨きり術 | 37 |